2011年10月10日

日本再生可能エネルギー協会 キックオフ

 9月14日に日本再生可能エネルギー協会設立記念シンポジウムが開かれた。

 孫正義が立ち上げた自然エネルギー財団と似ているようにも見えるが、自然エネルギー財団は自然エネルギーに関する世界の知を結集する場であって、日本再生可能エネルギー協会はどちらかというと日本国内の自然エネルギー事業者の集まりとなっているようだ。

 開会の挨拶でISEP所長・飯田哲也は、将来は電事連以上の団体になっていることを期待していると冗談交じりに口にしていた。
 国民の希望と業界団体の目標が一致すれば、利権とは呼ばれないか、あるいは、良い利権となるのかもしれない。それでも、国民の常識から離れて利益を追求すれば、いくら再生可能エネルギーが国民の希望だといっても、悪い利権と呼ばれるようになるだろう。
 今後の活動を注視したい。

 自然エネルギー財団設立イベントで講演したエイモリー・ロビンズがここでも壇上に現れた。
 2つの講演の内容はほぼ同じだが、少し違う。日本再生可能エネルギー協会の講演には興味深いトピックが付け加えられていた。
 アメリカは中西部に広大な風力発電の適地があり、そこからアメリカ各地の大都市部に高圧送電線網で電力を供給するという案があるけれども、それよりも大都市部周辺の自然エネルギーを活用すべきだとロビンズは言う。
 たとえば、シカゴならミシガン湖に風力発電設備をつくり、そこから電力を得る、カリフォルニアやテキサスなら太陽光資源が豊富なので、太陽光を中心に電力を得る、といった具合だ。
 シカゴはウインディー・シティとも呼ばれ、風がよく吹くことで有名だから、ロビンズの主張もわかる。
 ロビンズは、ソフトエネルギーパスでも主張していたように自然エネルギー電源であっても集中型システムを好まない。分散型システムを好む。
 優れた分散型システムの例としてキューバの電力システムを取り上げていた。
 キューバは分散型のマイクログリッドを導入してから、重大な停電が無くなった。ハリケーンがキューバを襲い、電力設備の一部が打撃を受けたときも、分散型電源のおかげで大規模停電を免れ、すぐに復旧することができた。
 このキューバの事例は興味深い。キューバのようなエネルギー事情の悪い国でも分散型システムにすれば、電力は安定して供給されると知るとそれなら先進国でもエネルギー資源をもっと有効に活用できるのではないかと思えて来る。

 こうした海外の自然エネルギーの先駆者たちの話には、日本でよく言われてる話とは違う面がある。
 これからも注目していきたい。




posted by 春眠 at 09:33| 原発・放射能・自然エネルギー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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