2011年10月12日

世界中でデモのドミノ倒しが起きてる

 アラブ世界での民主化を求めたジャスミン革命にはじまり、今やいろいろな国で普通の市民による大規模なデモが起きている。
 アラブの人々が自由と民主主義を市民の結束だけで手に入れてしまったことをただ見物しているだけでは我慢がならず、世界中で市民自らが「もっと民主主義を!」と動き出している。
 普通の市民によるデモのうねりに称賛の声と罵倒の声が入り混じり、支持の雄叫びと拒絶の嘆きが響く。

 ジャスミン革命を成功に導いたのは、新しいテクノロジーの助けが大きいと言われている。
 1989年に東欧で起きた民主化のうねりにもテクノロジーが果たした役割は大きいと言われた。
 当時の東欧で勝利したテクノロジーはテレビだ。
 東欧の人々はテレビで西側諸国の実情をこっそりと知り、西側社会は東欧の各政府の言う堕落した社会などではなく、テレビの映像を通じて自分たちが羨む豊かな社会を作り上げていると密やかに理解していた。
 ところが、今回のアラブからはじまるデモのうねりでテレビはほとんど役に立っていない。ツイッターなどのソーシャルメディアが大活躍した。

 日本で大きな脱原発デモが高円寺ではじめて行われたとき主宰者はツイッターで呼びかけたとインタビューで答えている。
 今、アメリカで起きているオキュパイ・ウォールストリートのデモもツイッターなどのソ−シャルメディアを通じて賛同者が増えたのだという。
 どちらも人々はマスコミがきちんと報道しないとマスコミを批判する。
 テレビは人々への影響力を失い、ソーシャルメディアが社会変革の主役に躍り出た。

 日本の脱原発デモとアメリカのオキュパイ・ウォールストリートの展開は似ている。まずツイッターで見知らぬ者同士がアカウントの信頼性によって、やろうとしていることへの支持の拡大をバーチャルに確信する。次にバラバラの個人がリアルに集まり出すと、それに賛同する組織、たとえば労組が乗る。
 日本の脱原発デモのほとんどは一般市民が中心になっているが、そこには労組や古い市民団体からも加わるようになった。919に明治公園を埋め尽くした6万人の人々を見よ。
 アメリカのオキュパイ・ウォールストリートも労組が後から加わり、運動は大きな盛り上がりを見せている。

 彼らの叫びは「俺たちの声に耳を傾けてくれ! 俺たちを忘れないでくれ!」だ。
 世界中でツイッターというメディアによって人々の声なき声が集約され、忘れられた大多数の見知らぬ者同士が連帯し始めている。




posted by 春眠 at 08:27| 政治・経済・社会・文化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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