2012年03月03日

南相馬市で見つかった黒い粉のα線

 大山弘一市議らが、南相馬市で見つかった黒い粉には100万Bq/kgの放射性セシウムが含まれていることを発表し、その後、ネットを中心に騒がれ、テレビの報道番組でも取り上げられた。
 テレビ報道によれば、この黒い粉の主成分は藍藻だという。
 雨水や雪解け水、風などによって、放射能のついた粒子が移動しながら集められ、市内の粒子が滞留しやすい部分に集積したと思われる。
 おそらく、藍藻のほかに土埃や砂埃などもいっしょになっているのだろう。

 福島原発から250km離れた横浜でも、放射能が濃縮された堆積物から10万Bq/kgの放射性セシウムが検出されているので、横浜よりも福島原発に近い南相馬で濃縮された放射性セシウムが検出されることもあるだろうし、空間線量では一時期、南相馬は横浜の10倍から20倍あったので、濃縮された堆積物から横浜の10倍の放射性セシウムが発見されても不思議はない。
 濃縮された箇所だけに高濃度の放射能が集まっているだけなら、そこを丹念にさらって除染するしかない。

 南相馬の黒い粉で気になるのは、α線が検出されているらしいことだ。
 テレビで取り上げられた黒い粉だけでなくて、市内で放射能の濃縮されているようないくつもの場所に存在する粉状の堆積物からα線が検出されている様子を大山はブログで公開している。
 実際にα線核種が含まれているかどうかは、もっと精密な検査結果を待ちたい。

 α線といえば、劣化ウラン弾を被弾した地域での、健康障害がしばしば伝えられている。
 イラクやアフガニスタンに加えて旧ユーゴスラビア紛争のときのコソボでも劣化ウランの被害があったと伝えられている。
 映画監督の鎌仲ひとみは、イラクでガンや新生児の障害の増加の他に子供の目のガンが増えていると報告している。
 砂漠の砂とともに風で舞い上がった劣化ウランが目を直撃したのではないかと推測できる。
 ジャーナリストの西谷文和は、アフガニスタンでも劣化ウラン弾の被弾のあった地域での白血病や新生児の障害が増えていると報告している。
 また、千葉大学名誉教授の岩田昌征は、2010年に「コソボでは家族にガン患者をもたない者はいない。奇形児、染色体異常、死産が多くなり、胎児や羊水に劣化ウランが検出された事例もある」と驚くべき事実を伝えている。

 劣化ウランの成分はウラン238が多く、ウラン235も極微量含まれている。
 福島原発事故後にハワイでウラン238もウラン235も検出されている。
 遠いハワイで検出されたなら、東北、関東でウランが検出されたとしても不思議ではない。
 事実、東京都内のクリニックのミネラル検査で患者の爪からウランが検出されている。

 ウランに限らずα線核種を体内に取り込めば、重篤な晩発性障害を引き起こす危険がある。
 α線核種の舞い上がりによる体内への取り込みを防ぐようにするためにも、政府はまずはα線核種の拡散状況の調査をするべきだろう。
 南相馬市では大山が主張するように子供はマスクをしたほうが良いと思う。



posted by 春眠 at 09:42| Comment(0) | 原発・放射能・自然エネルギー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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